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ベーシックプランの通信速度
楽天モバイルのベーシックプランは通信速度が送受信ともに最大200kbps(0.2Mbps)です。ただしバースト転送機能でデータ通信を始めた最初の75KBだけ受信最大262.5Mbpsで通信することができます。
4G LTEは受信最大262.5Mbpsで、送信最大50Mbpsです。最大通信速度を見る限り楽天モバイルのベーシックプランは相当遅いです。
- ベーシックプラン 送受信最大0.2Mbps
- 4G LTE 受信最大262.5Mbps、送信最大50Mbps
ただ、この最大通信速度はベストエフォード(規格上の最大速度)を表しているため実際にスマホを使ったときの「実効速度」とは異なります。
それでは実際にスマホを使ったときのベーシックプランの実効速度とはどれくらいの通信速度なのでしょうか。
ベーシックプランの実効速度
ベーシックプランの実効速度を測定する方法はトラフィックモニターを使います。トラフィックモニターはスマホを使っているときのリアルタイムの通信速度を監視できるものです。
このトラフィックモニターを使いベーシックプランで測定時容量140.31KBのWEBページを読み込んだときの実効速度を計測します。実効速度は最大速度では意味がないのでWEBページに移動した50秒後の「平均受信速度」のみを以下に抜粋します。
細かな条件として楽天モバイルはhttpのWEBページだと画像を勝手に圧縮して容量を減らす(通信の最適化)ので、勝手に画像が圧縮されないhttpsのWEBページを利用します。
また、ブラウザはChromeを使うのでデータセーバーをオフに設定し、キャッシュを削除しておきます。測定日は平日の水曜日です。
トラフィックモニターの平均受信速度をスクリーンショット内に納めるためWEBサイトをタップして移動を開始してからトラフィックモニターを始動させます。
8時00分頃
0.207Mbps
12時40分頃
0.255Mbps
14時30分頃
0.214Mbps
18時00分頃
0.219Mbps
20時00分頃
0.227Mbps
22時00分頃
0.218Mbps
トラフィックログを出力して確認したところ朝8時00分頃に最大受信速度0.863Mbpsが出ました。バースト転送機能で通信を始めた最初の75KBは高速通信(受信最大262.5Mbps)ができるので0.863Mbpsが出ても不自然ではないのですが、過去にベーシックプランの通信速度を測定したときと比べて明らかに実効速度が速すぎておかしいと感じました。
私は楽天モバイルの高速通信の通信速度を毎月測定しているので、念のために高速通信の通信速度も測ってみたところ先月と比べて通信速度の遅い時間帯が10倍ぐらい速くなっていました。ちょうど回線の増強直後にベーシックプランの実効速度を測定したようです。
ベーシックプランの実効速度を計測してみたら概ねどの時間帯でも同じような実効速度がでました。時間帯による通信速度の乱れはないようです。
実効速度の速さについては回線の増強直後であることと、バースト転送機能によって一時的に通信速度が増幅したおかげで平均受信速度が最大200Kbps(0.2Mbps)よりも出る結果となりました。
一応、回線の増強前に「ベーシックプランのまとめ」を書いたときはYOUTUBEを1時間ほど利用して実効速度は0.183Mbpsでした。
通信速度は毎回同じ速度がでるわけではなく常に変動します。そのため今回測定した実効速度が大きくベストエフォード(規格上の最大速度)を逸れていたとは言えるほどおかしくはないので、この辺の実効速度が楽天モバイルのベーシックプランで出ると言えるでしょう。
ベーシックプランの実効速度で何ができる?
楽天モバイルのベーシックプランは通信速度が最大200kbpsです。4G LTEは受信最大262.5Mbpsで送信最大50Mbpsなのでベーシックプランの通信速度が相当遅いことは数値でわかります。
でも速度が最大200kbpsと言われてもほとんどの人が、最大200kbpsだと何ができるんだろう。そう感じると思います。実際にベーシックプランで何かをやってみないと最大200kbpsで出来るのかわからないですしね。
そこで私がベーシックプランでLINEやSNS、カーナビアプリなどを一通り触ってみました。普段から利用していないアプリもあるので使い方がおかしい点もあるかもしれませんがだいたいの使用感がわかるかと思います。
各アプリの使用感を動画にて掲載していますが、これらの動画は回線の増強前に撮影したものになります。
LINE
LINEで文字だけ受信する場合は相手側のスマホが送信ボタンを押してから1秒ぐらいでこちら側に表示されます。こちらが文字だけを送信する場合も相手側のLINEにすぐ表示されます。
受信側はLINEを開いたままにしているので既読マークの付く早さで送受信の遅延がないことがわかると思います。スタンプを送信した場合は文字と違って一呼吸おいてから既読が付きます。
でも動画を見てもらうと分かると思いますが、秒数で言うと1秒ぐらい間が空く程度なので、これならリアルタイムで言葉のやり取りが問題なくできます。
私が2台のスマホを使って一人でLINEのやり取りをしました。 そのためレスポンスの速さは目測で確認しています。
LINE無料通話
LINE無料通話はベーシックプランで試さずに通信速度の速い固定回線を使って通信速度がどのくらい必要なのか確認してみました。
確認方法は通信速度をリアルタイム監視するトラフィックモニターを使いながら、PC版LINEを使ってスマホにLINE無料電話をかけました。回線は自宅の固定回線なので超高速です。
そこでわかったことは、5分40秒ほどLINE無料通話で話して通信速度が平均0.054Mbpsだということです。ちなみに通信速度の最大値は目視で0.074Mbpsです。試行回数は多くないので目安の数値になります。
LINE無料通話の平均通信速度と最大通信速度がともに0.1Mbpsにも満たないので、これなら最大0.2Mbpsのベーシックプランでも通信速度に余裕がありますからLINE無料通話は普通に使えます。
楽天モバイルの公式Twitterをフォローしてタイムライン上で見てみました。Twitterは基本的にテキストが中心で文字数も少ないため表示の遅さはまったく気になりませんでした。
検索も「#楽天モバイル」でツイートを探してみましたが、素早く表示されます。ただ、画像や動画は完全に表示されるまで時間がかかる場合があります。
リプライ、ツイートは文字数を限界まで打ち込んで送信してみましたが、スムーズに送信されて完了しました。
Google mapの運転モード
Google mapは運転モードでカーナビとして使っています。設定は交通状況の表示をオンにして航空写真の表示はオフにしています。ただし、5分12秒からは航空写真の表示をオンにしています。動画にモザイクがあるのは住所が表示されているからです。住所を隠しています。
移動手段は車なので現在位置から動いていないときは信号待ちで止まっています。結構、信号が多くて止まる頻度が多いですが、遅延で止まっているわけではありません。
動画を見てもらうと分かりますが、Google mapをカーナビとして使ってみてベーシックプランでも十分使えることがわかりました。
車の移動に合わせて現在位置がきちんと付いてこれますし、周囲の読み込みも車の速さについてこれます。特に不満点は感じることができませんでした。
ただし、地図の表示を航空写真にしたら最初は航空写真のロードに時間がかかって、道は表示されているけど、航空写真は1/3しか表示されていない状態になりました。ちょっとベーシックプランの通信速度だと航空写真の読み込みには時間がかかるようです。
航空写真をすべて表示してしまえば、車の移動に合わせて周りの航空写真も遅延無く表示されるので最初だけベーシックプランのデメリットが顕著にでます。
Yahoo!カーナビ
Yahooカーナビの設定は交通情報をオンにし、施設アイコンはすべてオフにして使っています。
Yahooカーナビ起動後の地図表示はベーシックプランでも早いです。それに車で移動していても地図の読み込みは間に合います。地図表示が一部欠けたりすることもありません。
動画は途中で電話が鳴ったので短編ですが、Yahooカーナビを使っていて特に驚くような不具合があったわけでもなく、 普通にカーナビとして使えます。
動画の2分45秒からは地図の拡大・縮小をしてみました。最初に150mから80mに縮小してみたら2秒ほど一部の地図が欠けて表示されました。
その後は70m、60mと立て続けに縮小してみましたが、すぐに動いて通信速度の遅さを感じませんでした。操作通りに縮小という感じで特に支障がありません。
そのあと120mまで一旦戻し、120mから30mまで一気に縮小したら地図の読み込みに時間がかかりました。拡大差や縮小差が大きいと読み込みに時間がかかるようです。
動画内(開始39秒)でWi-Fiを切り忘れて「Wi-Fi+」により一度接続したことがあるWi-Fiネットワークに自動接続してしまいました。
楽天モバイルWi-Fiを過去に契約していたので、そのときの接続経験から自動接続したようです。
現在は楽天モバイルWi-Fiを解約してWi-Fiパスワードを入力していないので電波は掴んでいるけどWi-Fiは使えていない状態です。紛らわしくなってしまいました。
1分12秒の信号待ちでWi-Fiとの接続が切れます。
YOUTUBE
YOUTUBEは画質を設定することができます。今回、ベーシックプランでは144p、240p、360p、480pのみで検証しています。
YOUTUBEのヘルプでは240pと360pが標準画質となっており、144pは低画質となっています。480pは標準画質と高画質の間の位置付けです。
動画の最初は画質が480pだったためくるくる回るアイコンが高頻度で出ています。144pの画質は動画の1分18秒から3分28秒までです。
144pは画質が悪いですが、ほぼYOUTUBEが止まらずに見れます。ただ、ゲーム中の文字はつぶれて見えません。ゲーム実況は何となく雰囲気がつかめます。
サッカーのような球技だと小さい物体が動いているように見えて非常に見にくいでしょうから144pではラジオ感覚で聴くことになるでしょう。特に最新の家電は高画質が当たり前なので見慣れていない低画質だと違和感を感じると思います。
240pの画質は動画の3分35秒から6分までです。結構な頻度でくるくる回るアイコンが出てきてストレスが溜まります。
途中でスキップできる広告の読み込みがありましたが、読み込みが遅く広告が表示されるまでに10秒ほどかかりました。5秒でスキップできる広告だったのに表示までに10秒かかったから15秒の広告を見た感じです。
360pの画質は動画の6分7秒から9分44秒までです。ほとんどの時間が止まっています。割合でいうなら7:3の割合で7が止まってます。480pは360pでほとんどの時間映像が止まっていたので最後の数十秒程度だけです。
Yahoo!ニュース
(WEB版)Yahoo!ニュースはベーシックプランでも表示が非常に早いです。ニュース内容は文字が1,000文字以下にまとめられており、画像は最初に一枚あるだけですからね。
この程度の容量ならバースト転送の効果ですぐに開くことができます。ただし、広告は「読み込み中」が表示されます。広告は一番最後に読み込まれて表示される仕組みなのでバースト転送の効果が切れてしまい遅れるためです。
まとめサイト
まとめサイト(ハムスター速報)は「タイトル画像→広告→人気記事」の順に並んでいますが、表示される順番は「人気記事→タイトル画像→広告」です。文字の読み込みが一番早いです。
個別記事を開いたら人気記事→本文の並びになっています。人気記事はすぐに読み込みますが、本文を読み込むには少し時間が必要のようで人気記事から下にスクロールできない時間が数秒あります。
この待ち時間が結構イラつくので複数の記事を読むなら最初に「新しいタブで開く」で読みたいものを事前に開いておいて読み込ませておけば続けて読むときに待ち時間なしで読めます。
本文は文字を読み込んだあとに広告を読み込むので、文字が表示されても広告が表示されていなくて空白ができている部分があります。時間の経過とともに広告は表示されますが、この現象は画像にも当てはまります。
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